水際の鏡像

ライブや舞台のはなし

2015年に初めて真剣にジャニーズを好きになった話

2015年、生まれて初めてジャニーズのアイドルグループのファンになった。
2015年3月、生まれて初めてジャニーズのコンサートに行った。
2015年7月、生まれて初めてジャニーズのFCに入会した。

ということで、このブログはド新規もいいところの全くジャニーズ的素養がない一介のオタクが書くブログである。「なんだこいつ適当なことばっかり書きやがって」と思われても仕方ない。どうか、「こんなオタクもいるんだな」くらいのゆるい気持ちで読んでほしい。

 

どのグループの誰を好きになったのか

 どのグループの誰を好きになったのかというと、NEWSの小山慶一郎さんである。私は小学5年生からサブカルクソオタクとしてぼんやりと過ごしていた。高校時代から大学1年にかけて、戦国鍋TVや舞台弱虫ペダル近辺の若手俳優に嵌っていたので、何となくこのままジャニーズは通らずに終わるように思っていたが、気が付いたら20歳になってジャニーズのFCに入会していた。人生何があるかわからないものだ。

 ジャニーズにほとんど触れてこなかった

mi7aca.hatenablog.com

 

 行ったライブやイベントを書き連ねた記事を見てもらえばわかるように、ジャニーズはおろか、J-POPの類いのコンサートにすらこれまでほとんど行ったことがなかった。ももいろクローバーZのコンサートには一度、ももクロ好きな友人と行ったことがある。「大槻ケンヂが楽曲提供していたり、tofubeatsがリミックスしていたりして面白い」という理由からだ。ももクロのコンサートはたまたまアリーナ席で観ることができたうえに、内容もとても楽しかったのでまた機会があれば行きたい。

 ももクロは週末ヒロインだが、今考えてみれば小山さんも「平日キャスター!週末アイドル!」というような内容のことを言っているので、追々類似性を考えてみるのも面白いかもしれない。キャイドル。

 初めて入ったFCはcali≠gariだった。cali≠gariのFCは2011年から入会し、今も入り続けている。FC特典として、FC限定の新曲が収録されたCDだったり、画像が収録されたものだったりを貰えるのでなんとなくお得感がある。

 

2015年に突然NEWSを好きになった理由

好きになった理由はというと、「泣いている小山さんがとても美しかった」
これに尽きる。

特に、何が一番のきっかけかというと、櫻井翔さんと有吉弘行さんが司会を務める番組「櫻井有吉アブナイ夜会」の小山さんと、同じくNEWSのメンバーである加藤シゲアキさんの回を観たことである。番組内で、加藤さんの前で泣いている小山さんがあまりにも美しく、そのままNEWSも好きになった。俗に言う夜会落ちだ。落ち、というかもはや堕ちた、というニュアンスに近い。

生きよ堕ちよ、その正当な手段の外に、真に人間を救い得る便利な近道が有りうるだろうか。(坂口安吾堕落論』)

いや......無い。(未仲『水際の鏡像』)

 この記事を読んでいる人には、すでにアブナイ夜会のコヤシゲ回を観ている人も多いだろうが、未視聴の人のために以下にふんわりと内容を紹介しておく。

 

加藤さんと二人きりになると決まって小山さんが泣くということで、加藤さんと小山さんの休日に密着という形で番組が進む。

レンタカーで小山さんが加藤さんを迎えにきて、小山さんが運転、加藤さんが助手席に座っている。

二人は最初にレンタカーでパワースポット巡りをする。代々木八幡で車から降り、パワースポットに関しての説明を詳しくする小山さん。

それから二人はスポーツジムに向かう。ジムではまさかのジャージが色違いのペアルックである。二人でトレーニングをし、サウナでは格好いい言葉しりとりをする。

サウナが終わった後にはいよいよ夜会が始まる。

恒例の「男2人で必ず泣く」夜会だ。焼き鳥や鍋を囲みながら、最初は穏やかに進む。

開始から1時間が経過した頃、過去の苦労話を2人は始める。

メンバーの脱退、活動休止、そしてまたメンバーの脱退により4人になって解散したほうがいいと言われることさえあったということ。

苦労したことや辛かったことを話しているうちに思わず小山さんは泣いてしまう。加藤さんもちょっと泣く。

話が進むにつれて小山さんはどんどん泣いてしまう。しかも、テレビの前だから特別に泣いているというわけでもなく、わりと毎回泣いてしまうということだった。
小山さんは、泣きながら次のように言う。
運命共同体で、人生を一緒に幸せになろうと思ったメンバーと離れるなんてさ、そんな悲しいことないじゃん」
「シゲもまっすーも手越も大好きだし、みんなで幸せになりたい」

めちゃめちゃに泣いてしまう小山さんと、ちょっとしんみりしながらも、そんな泣いている小山さんをあたたかく見守る加藤さん。

夜会は小山さんから加藤さんに対しての次のような言葉で締めくくられる。

「本当にお前と同じグループでよかった。1人じゃ乗り越えられなかった。シゲいてよかった」

夜会の映像が終わりスタジオでのトークでは、加藤さんがどちらかが悩んでいるとわかる、誘って飲みに行く、という話。

 

 

大体こんな感じである。この回の魅力を言語だけで伝えるのは難しい。もし興味があれば探せばもっと詳しく書いている人がいると思うので、そちらの記事を参考にしてもらいたい。

私はスピリチュアルやパワースポットの類に関して、パワースポットが与える経済効果以外には興味がないので、前半ではパワースポットの話を真剣にする小山さんに感じた深い闇も魅力的だった。

ともかく、この夜会で加藤さんの前で泣いている小山さんはとても美しかった。
私の中の小山さんの認識が「夕方のニュースに出てくるチャラい兄ちゃん」から、
「美しい涙を流す美しい加藤さんのシンメ」へと劇的に変化した。

加藤さんの認識は「小説を書いているジャニーズのひと」から
「小説を書いていて顔がめちゃくちゃに美しい小山さんのシンメ」へと変化した。

夜会によって「青信号を手を挙げて渡っていたら時速140kmで走っていた4トントラックが横断歩道に突っ込んできて轢かれる」くらいの衝撃を受けた私は、とりあえず過去の雑誌から情報を手に入れることにした。

 

2011年Myojo一万字と2015年のMyojo一万字

ジャニーズのオタクになるにあたってはMyojoを読まねば、という気持ちで最初にMyojoを手に取った。Myojoを手に取った理由は、もちろん雑誌としての歴史が長いということもあるが「一万字インタビューが掲載されている」ということだった。中学時代、ミッシェルガンエレファントにハマっていたころは、ロッキングオンジャパンに掲載されたメンバーの2万字インタビューを読み漁っていた。ロキノンならロッキングオンジャパンの2万字インタビューを読む、ジャニーズならMyojoの1万字インタビューを読む。夢中になる対象は違えどオタクとしてのスタンスは変わっていない。語学を始めるときにまず語彙と文法を学ぶように、私は未知の分野のオタクを始めるときにも語彙と文法(≒雑誌記事、インタビュー記事など)から入るタイプである。

 Myojoの一万字インタビューに関して同じ記事内で書くと、長くなるので細かくは書かないが、夜会と一万字の合わせ技でそりゃもう大変なことになった。しかも2011年のMyojo一万字インタビューで脳が混乱している間に2015年Myojo一万字インタビューもちょうど始まってしまったので混乱に混乱を呼んだ。2011年と2015年の小山さんと加藤さんの一万字インタビューを読み終えたころにはもう引き返せないところまで来ていた。ジャニーズ、凄いわ。

 

初めてのコンサート


話が前後するのだが、ちょうど気になり始めたときにNEWSのコンサート、それも私が住んでいる札幌公演の日程が近かった。縁があって札幌公演の1日目に行けることになり、とりあえず公式団扇と公式ペンライトさえグッズさえ買えば何とかなるかな~くらいの気持ちで気軽に会場に行った。
完全にロックバンドのライブでいう当日券で気軽にライブに行く、くらいのノリで、しかも一人で行ってしまったため、開演前は若干アウェイでジャニオタ怖い!と怯えていた。本当に何も考えずに行ってしまったため、席も大して確認しておらず、行ったらまさかのスタンドブロック最前で怯えまくりだった。

しかし開演してしまえば不安は吹き飛ぶくらいのとても素敵なコンサートだった。NEWSのコンサートは、アルバム「White」の世界観を大事にしつつも、ファンとの(心理的)距離が近く、満足度が高かった。ファンとの距離、といっても内輪感が強いわけではなく、私のような新規のファンを置いてけぼりにしていることもなかったように思う。初めて行ったジャニーズのコンサートがNEWSのWhiteでよかったなあとしみじみ思う。惜しむらくは、完全に私がおとなしいファンすぎて、目の前をメンバー各々がトロッコで通っていったときにほぼ何もできなかったことだ。スタンド最前に入ったことがある人はわかると思うが、スタンド最前はメンバーとの距離が近すぎて、トロッコからは死角となる。ただでさえ死角なのにめちゃくちゃにおとなしくしていたため、隣のブロックが小山さんから鬼ファンサを受けているのを黙って眺めていただけだった。(暗すぎる)まあ人生は長い。これから何度もリベンジの機会はあるだろう。(ポジティブ)

あと、生で見た手越さんがあまりにも可愛すぎて、コンサート後一週間くらい手越さんが可愛かったとずっと言い続けていた。本当に可愛い。テレビ画面越しの比じゃないくらい可愛くて心が打ち震えた。

 

初めてのジャニーズFC入会

そんな感じで月日は流れ続け、音源を集め、DVDを集め、雑誌を買い漁り、録画予約と消化、ラジオ視聴、Jwebチェックと忙しい日々を過ごしていた。ここでまた後悔なのだが、まだ私はFCに入会していなかった。次のコンサートまで期間が空くだろうし、小山さんは月~木にeveryで生放送のキャスター仕事があるため、舞台もしばらくはやらないと思っていた。

甘かった。小山さんの主演舞台の発表が7月にあったのだ。

ここで私はやっとFC入会をする。舞台のFC先行には残念ながら間に合わなかったのだが、会報と会員証が無事に届いた。

その後一般先行の電話申し込みにカルチャーショックを受けつつも舞台のチケットを取ることができた。

電話申し込みにカルチャーショックというのは、ジャニーズ以外に先行抽選に申し込んだことがある人ならわかると思うが、大体の舞台やライブの申し込みはウェブサイトからの申し込みである。電話での申し込みを受け付ける舞台やライブは少ない。(と思う)

 

ジャニーズって楽しい

コンサート会場のジャニオタに怯えたり、初めての電話申し込みに戸惑ったりしながらも、私の根底にあるのは「楽しい」という感情だった。大学のレポートや試験も、大学の実習とバイトで27日間1日も休みの日が無くとも、それに伴い夏休みがほぼ無くとも、同じ空の下でNEWSが、小山さんが今日も一生懸命生きているのだなあと思えば頑張れたし乗り越えられた。日々の大変さより、NEWSのコンサートDVDや番組から得る楽しさのほうが強かった。20年間生きてきた中で、正直今年が一番楽しい年だった。楽しい年、というか、私ってこんな風に楽しく生きてもいいんだなと初めて気が付いた年だった。高校時代、思春期が悪化の一途を辿り修...旅...行に行かなかったり、肉が食べられなくなったり、血圧が機械測定できない数値まで下がって死にそうになったりした、そんな世界の全てを憎んでいた17歳を、やっと克服できたんだなと思った。

そっか、私、笑えるんだ。

思わずヱヴァ破のアスカの台詞を引用したくなるくらいの気持ちになった。ちなみに17歳のときには延々とエヴァンゲリオン旧劇場版を観ていた。(根暗)

最近は思春期を克服した気がするので毎日ハッピーライフなのだが、これまで暗黒の思春期を送っていたので正直加藤シゲアキさんには共感する点がとても多い。まず一人っ子・転勤族・大学で便所飯......全部私にも当てはまる。最近は便所飯はやめてサークルの部室で食べているので社会に適応できるようになってきた。これが生きていくということなんだな......。
加藤さんに関してはファンというより完全に戦友と書いてともと呼ぶ、みたいな気持ちだったり、毛皮のマリーズの「ビューティフル」を贈りたい気持ちになったりして忙しいのでまた別の機会に書きたいと思う。

しばらくは小山さんの活動を、NEWSの活動を楽しく追い続けていきたい。